銀魂 攘夷

□隣の席の高杉くん
3ページ/7ページ

「ちょ俺廁行ってくるわ」

「先に行ってるぞ」

「おー」



銀時は来た道を戻り、戸に手をかける。
少し開けたところでピタリとその手を止めた。



「アイツ何ひとりで突っ立って...おいおいマジか」



よく見れば、高杉の腕の中にゆきがいる。見間違いかどうか、口元が前髪に軽く触れるのが見えた。

これでは廁に行けないと、銀時は周辺で用をたすことにした。



暫くして、戦地に高杉と銀時が揃った。

出陣の前に、銀時が腹に抱えた不満を高杉にぶつける。



「...ああいうの死亡フラグっつーんだよ。厠に行きたかったのにお前のせいで野糞じゃねーか」

「用があったんなら入ってくりゃいいだろ。つーか死ぬのはお前だ、お供物食ってんだってな。」

「ちゃんと手を合わせてから頂いてますぅ」

「嘘こけ」

「お前ら煩いぞ!集中せんか!」

「へーへー」



桂が無駄話を止めるよう叱咤する。
銀時は耳ほじりながら生返事をした。指についた垢をとばすと、一気にいくぞと声を上げる。

そして、攘夷四天王率いる軍の大暴れが始まった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ