銀魂 攘夷
□隣の席の高杉くん
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「ちょ俺廁行ってくるわ」
「先に行ってるぞ」
「おー」
銀時は来た道を戻り、戸に手をかける。
少し開けたところでピタリとその手を止めた。
「アイツ何ひとりで突っ立って...おいおいマジか」
よく見れば、高杉の腕の中にゆきがいる。見間違いかどうか、口元が前髪に軽く触れるのが見えた。
これでは廁に行けないと、銀時は周辺で用をたすことにした。
暫くして、戦地に高杉と銀時が揃った。
出陣の前に、銀時が腹に抱えた不満を高杉にぶつける。
「...ああいうの死亡フラグっつーんだよ。厠に行きたかったのにお前のせいで野糞じゃねーか」
「用があったんなら入ってくりゃいいだろ。つーか死ぬのはお前だ、お供物食ってんだってな。」
「ちゃんと手を合わせてから頂いてますぅ」
「嘘こけ」
「お前ら煩いぞ!集中せんか!」
「へーへー」
桂が無駄話を止めるよう叱咤する。
銀時は耳ほじりながら生返事をした。指についた垢をとばすと、一気にいくぞと声を上げる。
そして、攘夷四天王率いる軍の大暴れが始まった。