銀魂 攘夷
□銀時
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ゆきが照れて言ったせいだ。
落ち着いて寝転がるのは居心地が悪い。
んじゃそれで、と言って、ゆきを肩に担いで立ち上がる。
「跳ぶぞ、暴れんなよ」
屋根から飛び降り、着地。ゆきが小さく悲鳴をあげた。少し声を上げたぐらいだが、澄んだ静かな夜には充分に響く。
すると室内からドタドタと騒がしく足音がし、戸が乱暴に開かれた。
「ゆき、どうかしたがか!あり...なんじゃ銀時も一緒か」
「つーか銀時てめ何してやがる」
「は?」
ゆきを肩から降ろせば、高杉がすぐにその手をとり引き寄せる。
「しらばっくれるな、ナニしようとしてたんじゃないか銀時貴様...」
「あの、みんな、私、銀時と」
「ほれ聞いたかヅラぁ!銀時って!銀時って」
「昼間っからそればっかじゃねーかいい加減にしろよ」
「ゆき、寝るぞ」
「おいヅラ!あいつの方がよっぽど下心ありありじゃねーか寝るってほら肩抱いちゃってるし」
「知らんわ!天誅ぅうう」
唯一の証人が連れて行かれた後、話を聞かない馬鹿2人組に無実の罪をきせられ、散々な夜になったのだった。