銀魂

□そう簡単には変わらない
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...って叫びたい気分だったそれはできなかった。


ゆきちゃんの彼女の背後に、さわやかなウインクとグーサインの沖田隊長がいたからだ。

やっぱりあの日の悪寒は2人の仕業だったのだ。

厨房を見やると、蓮ちゃんと目が合った。頭を抱える仕草に、俺は頷く。

ドSコンビに、片想いコンビが太刀打ちできる訳がないとただただ肩を下げた。

そんな俺に、応援といっても気持ちだけなんですけど、とゆきちゃんが言う。



「とにかく、年上だけど、友達、でいいのかな、ええと。気まずくならなくってよかった。

私、山崎さんのこと大好きだからまた仲良くしてくださいね」



複雑な気分だけど、君から好きと言ってもらえるなんて思いもしなかった。



「それで、今日もじゃんけんしますか?」



負けたくは無いけど、腕は大丈夫かと問われる。



「臨むところだよ。1ヶ月修行したからね」

「ふふ、私も」


最初はグー、で始まるジャンケン。




副長にもっとマシな修行しろと怒られたのは、その後のお話。


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