story

□LIAR
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膝の上の小さな体。
ゆっくりとえぐるように深く、入っていく。

かすかに香るこれは、海の潮の匂いだろうか。
はたまた彼が声を殺してうめく度に落ちる、涙の香りだろうか。

どちらにしても、心地のいいものではない。

辺りは暗く濁っていて、星の鈍い光と叫びのような波の音がやけに心を落ち着かせてくれない。

「うぁ...っは、ぁっ...」

泣き声をこらえるみたいに子供は背中にしがみついた。

汗なのか涙なのか、そのどちらでもないのかわからなくなった雫が膝に落ちる。

「...泣いていいよ。」

息を吸えば喉をひくひく震わせた。呼吸すら今は困難なのだろう。
重く響く痛みと、硬い棒が入ってくる圧迫感にナルトは眉を寄せた。

ひどく入口が痛むのに、背に走る甘い痺れを感じると腕に力が入らない。

「せんせぇ....っ」

うぁ..と声にならない高い音で鳴いて、また雫が落ちた。

青い瞳はいつかの恩師のように美しく、名前を思い出せば背徳感が襲ってくる。

柔らかい壁を優しくなぞって入ると、幼いながらも吸い付いてくる内側は生き物であり「人」なのだと実感させられた。

「カカシ..せんせ..っぁ」

「...ごめんね、ナルト...」

金色に輝く髪を撫で、柔らかな頬に掌を当てる。

オレは、何をしてるんだろう...。

ヌルヌルと滑りの良くなった中を優しく突けば、コポ、とくぐもった水音が響いた。

「ひぁっ...ゃぁあ....」

呼吸の隙間に漏れる幼い「喘ぎ」が興奮を助長させていく。
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