☆籠の鳥〜キミはボクのモノ〜
□籠の鳥〜キミはボクのモノ〜
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「勝手に死ぬなんて許さないよ」
暗闇で猫のように光る瞳に見つめられ、
淡々と私の手首の傷を処置していくイルミ。
私は数時間前に手首を切った。
切った場所からは赤…というより黒に近い鮮血が流れでた。
これでいい…
真っ暗闇の地下室で、わたしの命の灯火が消えようとしていた、、、。
もぅ、とっくに消えかかっている命だけど…
なのに…
神様はそんな私を許さなかった…
この男に…
このイルミに
わたしの命を救わせた
もぅ終われるとおもったのに…
「あとで医者を連れてくるから、今はお休み」
チュッ
わたしの頬に優しいキスをすると、そのまま私はまた深い眠りについた…