文
□菩提樹
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どうかあなたが壊れてしまうのならば
どうかこの体を燃やしてほしい
そしてまた灰となって あなたを包み込む
募る 募る 募る 想いの数
■菩
提■
■樹
【花言葉】
熱愛、夫婦の愛、情熱の恋。
ゴホッゴホゴホッ
「…ひ…じ、方さ…ッ、…みな…でくだ…さ、みないで…っ」
咳き込む度に肺から溢れる鮮血。
苦しくてまた咳き込む。
血を吐き出す。
その繰り返し。
こんな醜い姿の私を見ないで。
こんな病に冒された私を見ないで。
「…あ…、あ、あァ、ア、ア、ア…！」
土方の慟哭に沖田が絶望の淵を見た。
ひた隠ししていた沖田の病が土方に知れてしまった。
土方は顔面蒼白で動揺を隠せず、沖田も憔悴しきっていた。
「だから、はよう知らせなあかんゆうたんや」
山崎は独りボヤいた。
こんな事になるのは最初からわかっていた。
日に日に酷くなる吐血の量。
隠し通せるハズがなかった。
沖田の土方への想いがこの悲劇を呼んだ。