□いろは唄☆
1ページ/7ページ

アナタガ望ムノナラバ
犬ノヤウニ従順ニ
紐ニ縄ニ鎖ニ
縛ラレテアゲマセウ

アルイハ子猫ノヤウニ
愛クルシクアナタヲ
指デ足デ唇デ
喜バセテアゲマセウ

例ヘバ椿ノヤウニ
冬ニ咲ケト云フナラ
雪ニ霜ニ身体ヲ
晒シテ生キマショウ

アルイハ気高ヒ薔薇ノ
散リ際ガ見タヒナラ
首ニ髪ニ香リヲ
纏ワセテ逝キマショウ

骨の髄まで染まっても
まだそれだけじゃ 物足りないの


島原。
幹部会と称された宴会が始まった。
局長、副長、各隊隊長、計13名が召集された幹部会は、日頃の労をねぎらって行われた。
当然、幹部筆頭である沖田も強制参加だ。
宴会の席が苦手な沖田は嫌でたまらない。
酒の匂いも花魁達の白粉の匂いも嫌いだ。
つまらない沖田は目の前の鯛のお頭付きを箸で突ついた。
こんなもの、滅多に食べられない。
嬉しいはずの鯛は何故か味を感じる事が出来なかった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ