□秋桜
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「沖田さんは少し姉に似ています。勝ち気な人でしたが、笑った顔が少し似ています」
「そうですか、歩さんに似てますか。彼女は強い女性でしたね」
山崎の頭をゆっくりと撫でた。
きっと彼女もそうしたはずだ。
「かわいくない俺はあの人の前では素直になれませんでした」
「大丈夫、歩さんはちゃんとわかっていますよ。あなたが本当は姉思いだったという事を。私にも二人の姉がいます。だから、山崎さんの気持ちはわかります」
「少し甘えてもええですか」
「ええ、どうぞ」
山崎は沖田の肩に頭を乗せた。
「…お慕いしております、沖田さん」
「私も好きですよ」
山崎が沖田の手を握った。
ほんとは沖田の心を得られない事なんてわかっている。
それでも好きと言われて嬉しかった。
「後で花瓶を探してきます」
「お願いします」
沖田は片手に持った秋桜の香りを嗅いだ。




***
私、結構スス沖が好きみたいです(え、今更?!スス沖好きさんはあんまりいないんでしょうか…
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