(´・ω・`)の作ったお話。(not腐)
□さほーとかいけー!!
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「せんぱい、聞いてくださいよぉ〜!」
本日の会計委員会は、字が汚い一年生の、そんな叫び声で始まった。
「ちょ、落ち着け団蔵。一体何があったんだ?」
「そうだぞ。これだからは組は…」
左門に続いて左吉が言う。いつもならここで喧嘩が起こるのだが、それが起こらない。団蔵は大分困っているようだ。
「俺…俺、兵太夫のからくりにすごーーく困っているんです!!」
笹山兵太夫、仙蔵から聞いたことがある。からくりにおいては一年の中でもトップレベル。よく生物委員の夢前三治郎と共に上級生でも舌を巻くようなからくりを作っているのだそうだ。
「最近、兵太夫の作るからくりの危険度が増してきて…とても困っているのです!!」
「団蔵、そのからくりを見破り、上手く避けて通ることも、ギンギンに忍者を目指す忍たまなら当然のことだろう?」
と、少し手厳しいことを言ってしまったかな…
「それだけではないのです!!そのからくりのせいで!保健委員の乱太郎が預かっていた薬が入った箱が壊れたり、図書委員のきり丸が預かっていた図書が濡れたり、用具委員のしんべヱや喜三太が預かっていたアヒルさんが埃まみれになったり、生物委員の三治郎、虎若が預かっていた虫が逃がされたり、金吾が預かっていたバレーボールが破れたり、伊助が預かっていた火薬の入った壺が割れたり、庄左衛門が預かっていたお菓子が塩まみれになったり…!このままだと各委員会、予算を求めて来ますよ!!!」
「説明くさい台詞だなぁ」
「三木ヱ門、そこには突っ込んでやるな…しかし、それが本当ならば確かに困ったことだ。」
そう言うと団蔵はぐいっと顔を近づけてきた。さすがに少し怯んでしまった。
「そこで!!潮江先輩は作法委員会の立花先輩と同じ六年い組でいらっしゃいますよね!!??」
「あ、あぁそうだが…」
「立花先輩に!兵太夫に一度ビシッと言ってやって欲しいと伝えていただきたいのです!!!」
「は、はぁ…」