Are・you・opponent?
□屯所日記。 〜1日目〜
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「おはようございます、沖田サン仕事して下さい」
「えー」
「じゃないと昨日の内に作っておいた京華特製お萩あげませんヨォ?」
ほらほらー。目の前でヒラヒラと振られたビニル製の袋には丸い面影が見えている。さりげなく色んな和菓子を作ってみせる京華の腕前は確かに凄まじい。和菓子含め和食は京華にとってかなり好物の様である。
欲しいのは山々だがここで引っかかるのは相手の思う壺だ。
「…勝手に自分で食べて下せェ」
「じゃ土方サンにあげて来ますネェ?」
「……やっぱり要りまさァ」
「じゃ仕事して下さい」
「………」
結局思う壺だった。
「…にしてもアンタ、一体何者なんでィ」
「やっと仕事する気になったかと思えば今度はワタシを質問攻めですカァ…」
と、言うのも。