Are・you・opponent?

□ハルリンドウの花の精。
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「いやァ、ひっろいですネェ!爽快爽快★あ、でも迷子になっちゃうかもナァ…」

「ちゃんと案内しますよ」

ワタシの目の前で案内してくれる男は『山崎退』と言うらしい。

客室で待てと言われたらしく、確かに来た広間はゆったりとしていた。

其処に居たのは黒髪の男と、薄茶の髪色の青年。

その二人はワタシを見るなり急に目をかっ開いて凝視される。
ワタシ、何か可笑しな事にはなってない…ヨネ?

二人はどうやら局長と副ちょ…

「あー…オレは副長の土方十四郎だ」

「俺は一番隊隊長の沖田総悟でさァ」

……ん??

「…局長なら、今は留守だ」

ワタシの疑問を察した土方と言う男が答えてくれた。
良くある事らしい。

「そうだったんですか!あ、申し遅れました。ワタシは中村京華。江戸に来るのは初めてでちょっと迷っちゃったんですケド、まぁ来れて良かったです♪」

「…迷ったのか」

「マァ、江戸も広いですからねィ」

軽く沖田と言う青年が暇そうに目が描かれたアイマスクを人差し指にかけてクルクルと回している。

「そうなんですよ!結局送ってもらっちゃったんですがネェ」

「…で、用は何なんだよ」

ぶっきらぼうに土方が問いかけた。

「あ、そうでした。えぇと、単刀直入に言いますとー」

一息置いてから、思い切って言い放った。










「真選組屯所で働かせてくれませんか?」


「「………はっ?」」
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