いつも、あなたを。
□誰にも言わないボクの事。
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「やっほーぅ!捜索ご苦労さんでしたぁ(笑)」
「ご苦労も糞もあるか!何だったんだあのナイフ!?」
なぜか追尾型だったぞ!?
ファン○ルなのか!?
「いやぁ、こういう日に快晴だと気分が良いよね!清々しくてサー!!」
「聞いてねぇし!…はぁ」
不死身と言えコイツにこのイライラをぶつける訳には行かない。
またあの時みたいに、大切な物を失う感覚に襲われたくは無かった。
「……平和島君?」
ひょこり、と顔を覗こうと田奈宮が背伸びをして見つめている。
「な、何だよ」
それを、気付けば俺は愛らしく思っている。
この感情は………何だ?
今の俺にはまだ、分からない事ばかりが積もっているのだと改めて思う。
「いやぁ、何か考え込んでるなぁと思って!ボクで良ければ相談に乗るよぉ!何せボクは平和島君の人生の先輩だからね!!」
「いや、お前どう見ても年下だろ」
「酷くない!?見た目で考えないでよね」
「じゃあ何歳だよ」
「精神年齢は649歳★」
「ふざけんな」
思わず手を田奈宮の眉間に食らわしてしまう。大量出血だった。と言うより頭凹んだ気がする。
「ちーん……ぅわ、今のでまた死んじゃったよ」
やっぱり。
「わり……つい手出しちまった」
「自殺願望者に言う言葉じゃ無いよね、ソレ(笑)」
「………(バキッ)」
「いや、ボク自殺だからね?他殺願望者じゃ無いよ??ね、だからちょっ、平和島君のその拳降ろそう……??」
「一回死んどけ」
「うわぁー!て言うか平和島君てここ最近生死の境界がおざなりになってない!?」
「誰のせいだと思ってんだ!」
「ごめんなさいー!!?もう家から出たりしないから許してーー!!!」
その後、不死の彼女と不敗の彼は家まで五回彼女を殺したとか殺さなかったとか。(この前と似たパターンっ)