いつも、あなたを。

□プロローグ
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-ボクは見ていた。


春の陽だまりではしゃぎ回る彼の後ろ姿を。







ボクは見ていた。


夏の太陽の下で楽しそうに笑う彼の顔を。







ボクは見ていた。


秋風の吹く中、一人を郵便ポスト片手に追いかける彼自身を。







ボクは見ていた。


冬の乾いた朝方に、ポケットに手をつっ込んで歩く彼の行く道を。







そして何度も何度も、春夏秋冬、季節は巡り巡って。





ボクは見ている。


春の桜咲くボクの一番好きな季節に、隣で眺める彼の満足そうな横顔を。

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