『 』
□じかん
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『じかん』
しゃくしゃくしゃくしゃく
歩くたびに
水を含んだ草が鳴る
雨上がりの朝に
歩いた懐かしい散歩道
変わってしまい 戻らないもの
変わらずあり続けるもの
懐かしいような
でも 珍しいような
冷えた風が撫でる私の頬は
散歩道のおかげで暖かい
時間が止まった場所がある
時間の戻らない自分がいる
それが 今 だと誰かが告げる
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