*magi*
□ご褒美
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「シンっ!いい加減仕事してください!!」
バンッ
勢いよく扉を開けた先に待っていたのは、隠していた酒をこそこそ飲んでいる姿……ではなく、真剣に仕事をしている姿だった。
「え、え……シン風邪でも引いたのですか?それなら、すぐ休んで……
「おい!俺は風邪引いてないぞ。たまには、真剣に仕事しようと思っただけだ。」
「そ、そうなんですか。」
それでも、あんなにいつも嫌がっている仕事をするとは、何かあったとしか思えない。
でもまあ、仕事をしてくれるのなら、私も嬉しい。
「では、よろしくお願い致します。」
そう言って、扉を閉じた。