忍の恋

□強い君
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戦いが終ってから三日後。
木の葉では、戦争で亡くなった者達のお葬式がされた。
勿論、その中には『日向ネジ』の文字が。
ナルトくんや、サクラさん、皆さんがネジのお墓の前で手を合せて。
ヒナタさんとハナビちゃんが涙を流しながら「ネジ兄さん、ありがとう」という姿が印象的だった。

僕とガイ先生は相変わらず大泣きをしてしまった。
でもテンテンに言われた通り、ネジにありがとうをいっぱい伝えた。
そんな僕にテンテンは
「そんなに泣いてるとネジに笑われちゃうよ!」
と言った。
そして二人で、
「「ネジ!ありがとう!!」」
と伝えた。
その時もテンテンの目に涙は無かった。

お葬式が終わり、解散になって僕は家に帰った。
部屋に飾っていた四人の写真見て、涙が零れそうになった。
でも、もう泣いてはいけない。
涙を堪えて、写真を見ていると、ふとあの場所に行きたくなった。
僕達3人がずっと修行で使っていた場所。
里にペインが襲って来てから、ずっと忙しくて最近全然行っていないので、久し振りに行ってみるか、と思い歩き出した。


森の中の道を進んで行く。
あともう少しという所で、声がするのに気が付いた。
先客でもいるのか?と思い木の影から覗くと、そこにはテンテンがいた。
ここからでは横顔しか、見れない。
その様子に近寄りがたい気がして、僕は木の影に隠れたままでいた。
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