空と海と
□第二章
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薄暗い部屋、こぽこぽと木霊する水音
そこに、ひき笑いのような声が
どこか狂喜すらも浮かべて、響く
「やっと……!やっと、完成したぞ……!!」
白衣の男が、目の前の試験官の中に揺れる
青色の液体を、うっとり愛おし気に見つめる
「これさえあれば、我ら海軍の力は絶対のものとなる」
ちゃぷんと、液体が波打つ
微かにとろりとした、その液体
「正義こそ絶対!絶対こそ正義!……全て、根絶やしにしてくれる」
壮絶な笑みを浮かべて、男は言った
「薄汚い、海賊共め……!!!」
第二章