ギャグ小説の段

□夏休みの日記 4年い組 平滝夜叉丸
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 「ふぅ…、だいたいこんなものかな?
 すこーーし脚色もあるが、まぁこんなものだろう。あと数日分か…。もう考えるのも面倒くさいな。そうそう毎日何か起こるわけでもないし……」

 ■月♯日
 今日は特に暑い

 ■月〆日
 今日も特に暑い

 ■月√日
 残暑が厳しいザンショ

 ■月〆日
 今日が夏休み最後の日。宿題も全て夏休みの初めに片付けている私は千輪の練習をした。
 しなやかな手首の動き。滴る汗。それら全てが完璧だ。
 この夏私は更なる進化を遂げた。
 明日からの2学期は私の忍者道の新章の始まりの日。
 ここに書こう。
 これはうら若き小年が、一人の漢になる始まりの物語であると。


 「できたっ!完璧だ!!」






 「それでは宿題を提出して下さい」
 忍術学園、始業式。
 担任が全員から宿題を回収し自室へと戻ると一人一人の宿題をチェックしていく。
 「うむ、綾部もちゃんとやってきてるな。次は…滝夜叉丸か。どれどれ、日記は、と…」
 ぺらぺらと頁を繰る音が部屋に響く。
 「……」
 静かに、そして空を切るように素早く滝夜叉丸の宿題提出表の日記の欄にバツ印が書かれた。





宿題と仕事の依頼はお早めにね ばーい利吉

 
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