ギャグ小説の段

□夏休みの日記 4年い組 平滝夜叉丸
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 ■月@日
 川のせせらぎに癒しをもらい、私は目を閉じ精神統一をした。
 もう目的の城が肉眼ではっきりと見える。
 それにしても、はるか異国の国では何千尺もの先が肉眼で見える民がいるらしい。そんなこと言ったら正面から向き合ったら毛穴まで見られちゃうのかな?
 ちゃんと小鼻まで洗顔しようと思います。
 私は目を閉じ精神統一をはかっている。

 ■月$日
 城に乗り込み、鬼退治をした。敵もアッパレなもので私の投げた千輪を、まるで舞を舞うように避ける。
 「くっ…」
 あまりの死闘に私もなすすべがない。
 「こなくそーっ!この鬼野郎!世間の敵!女の敵!」
 「ふふ、なんとでも言え」
 「おたんこナス!」
 「痛くも痒くもないわ」
 「お前の母ちゃんでーべそっ!やい、鬼っ!いや、あえて死んだ魚の目したあの子と名付けてやるっ!」
 「酷いっ!本当の名前より長いじゃないっ!!」
 鬼は逃げ帰って行った。
 私の大勝利だ。
 「あの、助けて下さりありがとうございます。あなたは?」
 姫に名を尋ねられた。
 「なに、名乗るほどの者ではありません。平滝夜叉丸です」
 「滝夜叉丸さん、なぜ見ず知らずの我が城を助けてくださったのですか?」
 「空がどこまでも広く青かったから」
 「え…?」
 私は片手をあげ城をあとにした。

 ■月〒日
 鬼との死闘の末、家に戻った私はまるで死んだように眠った。これが戦士の休息とゆうものか。
 蝉の鳴き声と縁側から流れ入る心地よい風。それ等はまるで私への子守唄。
 ほら、耳をすませてごらん?子守唄が聞こえてきた。
 ♪うらら〜 親知らずってみんな4本生えるもんだと思ってたら、生える人と生えない人がいるんだって〜
 うらら〜 知ってた?ねぇ、知ってた?
 私は4本生えたけどね。あの子はまだ1本なんだって〜
 うらら〜 なんか4本生えてると大人なキブン☆
 「お待たせいたしました〜。お次のお客様〜」
 あ、私の番が回って来たわ
 「いらっしゃいませ〜。オススメはninjaバーガーで〜す」
 スマイルください☆

 ■月∞日
 小鳥たちの囀りに目が覚め、まだ柔らかな日差しの下、木陰を散歩した。
 ふと前方に草鞋が落ちているのが目についた。
 時々道で見かける片方の草鞋たち。いったいどんな経緯で片方だけ置き忘れるのだろう?
 だってさ、歩いてる途中で片方脱げても気づかずに歩いていっちゃうわけでしょ?道に撒菱落ちてたらどうするのかしら?
 う〜ん…スリルとサスペンス〜





 
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