ギャグ小説の段

□羽衣伝説
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鬼蜘蛛丸「…教育に悪い…。網問、行くぞ」


網問の耳を塞ぎながら、鬼蜘蛛丸はその場を離れようとした。


疾風「待て待て〜い!」

義丸「鬼蜘蛛丸〜、お前も隅に置けないねぇ」

鬼蜘蛛丸「何がだよ?」

義丸「俺たちが言い合ってる間に、網問を連れて天女(お姉さん)の裸を見に行こうとしたって無駄だぜ?」

鬼蜘蛛丸「そ、そんなんじゃない!俺は網問にそんな下品な話を聞かせたくないだけだ!」

疾風「またまたぁ〜。むっつりだなぁ、鬼くんは」

鬼蜘蛛丸「本当ですって!」

網問「みんなで仲良く行きましょうよー」

疾風「そうよねー、網問ちゃん。兵庫水軍の掟其の37『みんな仲良く!』よね!」

網問「はい!」

義丸「だーれが最初に「お前は来んな」って言ったんだ?」

疾風「あ゛ぁ!?」

義丸「なんでもないでぇ〜す!さぁ、網問ちゃん。行きましょう!」

網問「はい!」

疾風「それにしてもいい布だよなぁ」


改めてまじまじと布を見つめる疾風に網問が布を差し出した。


疾風「柔らかくて、滑らかだな」

義丸「絹ですかね?」


すると、疾風が布に頬ずりをした。


鬼蜘蛛丸「あぁっ!?」

義丸「何やってんすか!?」

疾風「いい布だからさぁー。ほら、赤ちゃんのお尻とかも思わず頬ずりしたくなるだろう?それと同じ生理現象よ」


さらに疾風が布に頬ずりをする。


鬼蜘蛛丸「絶対違う!絶対違う!」

義丸「この変態オヤジ!」

疾風「あぁ!?変態はまだしも、オヤジとはなんだ!オヤジとは!!」

義丸「そのまんまを言ったまでですよー」

網問「変態兄!」

疾風「変態って呼ぶな!」

義丸「いいぞ!網問!」


??「 お、なんだなんだ?盛り上がってるじゃないか?」

鬼・義・網「「「蜉蝣兄!」」」

蜉蝣「俺も混ぜてくれよ」

疾風「蜉蝣、聞いてくれよー。こいつらが俺のことを変態だの、オヤジだの馬鹿にするんだよー」

蜉蝣「いや、お前変態だし、何よりオヤジだから」

疾風「お前だって同い年じゃねーか!」

蜉蝣「俺は認めてるも〜ん!
 ……ん?」


蜉蝣が疾風の手の中の布に気づいた。


 
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