ギャグ小説の段
□羽衣伝説
3ページ/4ページ
鬼蜘蛛丸「…教育に悪い…。網問、行くぞ」
網問の耳を塞ぎながら、鬼蜘蛛丸はその場を離れようとした。
疾風「待て待て〜い!」
義丸「鬼蜘蛛丸〜、お前も隅に置けないねぇ」
鬼蜘蛛丸「何がだよ?」
義丸「俺たちが言い合ってる間に、網問を連れて天女(お姉さん)の裸を見に行こうとしたって無駄だぜ?」
鬼蜘蛛丸「そ、そんなんじゃない!俺は網問にそんな下品な話を聞かせたくないだけだ!」
疾風「またまたぁ〜。むっつりだなぁ、鬼くんは」
鬼蜘蛛丸「本当ですって!」
網問「みんなで仲良く行きましょうよー」
疾風「そうよねー、網問ちゃん。兵庫水軍の掟其の37『みんな仲良く!』よね!」
網問「はい!」
義丸「だーれが最初に「お前は来んな」って言ったんだ?」
疾風「あ゛ぁ!?」
義丸「なんでもないでぇ〜す!さぁ、網問ちゃん。行きましょう!」
網問「はい!」
疾風「それにしてもいい布だよなぁ」
改めてまじまじと布を見つめる疾風に網問が布を差し出した。
疾風「柔らかくて、滑らかだな」
義丸「絹ですかね?」
すると、疾風が布に頬ずりをした。
鬼蜘蛛丸「あぁっ!?」
義丸「何やってんすか!?」
疾風「いい布だからさぁー。ほら、赤ちゃんのお尻とかも思わず頬ずりしたくなるだろう?それと同じ生理現象よ」
さらに疾風が布に頬ずりをする。
鬼蜘蛛丸「絶対違う!絶対違う!」
義丸「この変態オヤジ!」
疾風「あぁ!?変態はまだしも、オヤジとはなんだ!オヤジとは!!」
義丸「そのまんまを言ったまでですよー」
網問「変態兄!」
疾風「変態って呼ぶな!」
義丸「いいぞ!網問!」
??「 お、なんだなんだ?盛り上がってるじゃないか?」
鬼・義・網「「「蜉蝣兄!」」」
蜉蝣「俺も混ぜてくれよ」
疾風「蜉蝣、聞いてくれよー。こいつらが俺のことを変態だの、オヤジだの馬鹿にするんだよー」
蜉蝣「いや、お前変態だし、何よりオヤジだから」
疾風「お前だって同い年じゃねーか!」
蜉蝣「俺は認めてるも〜ん!
……ん?」
蜉蝣が疾風の手の中の布に気づいた。