ペンは刀よりも強い
□ペンは刀よりも強い
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「すみません、今日、転入する飯島莉紅です」
「どうぞお入りください」
お入りくださいって言われてもねぇ。
門しまってるし。どう入れって言うんだよ。
―ギギィッ…
矛盾してるじゃん、とか思っていたら馬鹿でかい門が動いた。
え、自動なの!?すごい!!
っとか思ったけど、今はそれが当たり前なんだよね。
時代は変わったなぁ、なんてのんきなことを考えている間に門は開いた。
「でっかー…」
門の先にはもっと馬鹿でかい建物が立っていた。
唖然としてそれを見ていると、車が私の前で止まった。
…車で移動するの!?車が必要なの!?
―ガチャ
「よぉ、乗れ」
「……は?」
「だから乗れって言ってんだ」
「…はい」
車から降りてきたのは、いかにも柄の悪い青の男。
なんか怒られた。私はおずおずと車に乗り込んだ。
「・・・」
「・・・」
それはそうとなんでヤツがここにいるの?
ものすごく見え覚えのある男、たしかヤツの名は…―
「俺は不知火匡。ココの生徒会だ。あんたの名前は?」
「……飯島莉紅です」
「莉紅か。ふーん」
そう、不知火匡。