〜キセキ〜

□第4Q
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マネージャー業にも慣れてきた頃。
ある試練が立ちはだかる。

虹 『もうすぐ全中の予選が始まる!うちは負けることは許されない。だがそれ以前に、今度のテストで赤点を取ったものは試合には連れていかない。覚悟してテストに望め。来週一週間はテスト期間で部活は早く終わるからちゃんと勉強するように』

虹村さんの声が体育館に
響き渡る。

やばい!絶対やばい!
赤点とか必須!
試合に行けないの?
知らなかったよそれ!

赤 『やばそうだね、瑠璃』

征ちゃんと帰り道。
征ちゃんが嫌味っぽく言う。

『征ちゃんはいいよね〜頭超いいから!私の頭の悪さ知ってるでしょ?』

赤 『ああ。よく知っている。』

『あ!征ちゃんに教えてもらえばいいんだ』

お願い!と両手を合わせてみる。

赤 『当然そのつもりだよ。瑠璃が試合にこれないのは困るからね。それに問題児があと1人いるんだ。』

当然という言葉にビックリする。
なんだかほんとにバスケ部の一員になった気がして嬉しくなった。

『あと1人って大ちゃん?』

私はいつのまにか青峰くんを大ちゃんと呼ぶようになっていた。

赤 『ああ。あいつはお前よりやばいぞ』

『大ちゃんって勉強やらなそうだもん!バスケしか興味ないって感じ!』

赤 『困ったもんだよ、2人は』

『私も?、ですよね。すみません。』

赤 『来週一週間部活終わったら青峰と瑠璃はみっちり勉強会だ』

『...よろしくお願いします』

来週は地獄になりそうです。
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