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□ずっと守ろうと思っていたのに
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「兄さん、私達結婚することにしたわ」
リリーとジェームズにそう言われたのは2人が18歳、俺が21歳を迎える歳だった。
「##NAME1##、いや義兄さん、僕は絶対にリリーを幸せにします!」
愛する妹が結婚するのは寂しいが、ジェームズになら任せられるだろう。風もなく、物音一つ立たない空間が少し寂しく感じられた。
「ジェームズ、」


「っ、はい!」
「妹を、リリーを頼むよ。今この時代に平穏に暮らしていくのは難しいかもしれない。それでも、2人が幸せになれることを祈っているよ。おめでとう、二人とも」
「ありがとう、兄さん……私、貴方が兄でほんとうに幸せだわ」

それから俺は前世の記憶がかなり薄れて焦りを覚える中ら可愛い甥っ子ハリーが1歳を迎える。その年に悲劇は怒った。


「…ポッター家が襲われた?そんな、まさか」
「そのまさかじゃよ、##NAME1##」
「馬鹿な、あそこはシリウスを守り人に忠誠の術を貴方がかけたはずでは?シリウスが裏切るとは……」
妹夫婦が甥っ子を残して殺された。俺がちゃんと前世のことを覚えていればそんなことにはならなかったのに
「違うのじゃよ。守り人は実はピーターだったのじゃ。」
「そんな、彼が……」
「2人は誤った人間を信用したのじゃ。」
「先生、俺はこれからどうすれば……家族もいないし、妹も死んでしまった」
「生きるのじゃ、##NAME1##。君はまだ若く人生はこれからどうにでもなる。それに今や魔法界でも指折りの魔法使いじゃ。ホグワーツで教鞭を取ってもらえたら嬉しいんじゃがのう」
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