非公開

□変態に恋されてしまいました
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喘息で、テニスの道を絶たれた私は、

それでもテニスの傍に居たくて、男子テニス部のマネージャーをやっています。


テニス凄いんだよっ!

皆かっこいいし、ボールのスピードとか凄くってね!!


でも、私には一つだけ悩みがあるのです、それは




1、スキンシップじゃなくてセクハラです




「蓮ニ先輩、セクハラって知ってますか?」

「正しくはセクシャルハラスメントだ、日本語訳で性的嫌がらせだな。それがどうした?」

「どうした?じゃアリマセン!」


とりあえず、この太股を撫でる手を止めてください。


そう、何を隠そう(めちゃくちゃオープンにやってるけどね!)私は我らが参謀・柳蓮ニにセクハラを受けている。


「お前はセクハラだというが、これは可愛い後輩とのスキンシップだ。」

「嘘だっ!」


神聖なる朝練前の部室で、ほぼ毎日行われるセクハラ。


「それに、セクハラというのは相手が不快だと感じた場合のみ使用される言葉だ、
お前が使っているセクハラは意味が違うぞ。」

「十分不快に思ってるわっ!」


あぁ、もうどこから突っ込めば良いやら・・・。


「それこそ、嘘だな。」

「ひゃっ、ど、どこからそんな自信が出てくるんですかぁっ!!」


足の付け根のきわどいところを撫でられる。
だめだ、ぞくぞくする。


「こうやって、後ろから抱きしめられるの、嫌じゃないくせに。」

「そ、れは・・・」


肩辺りを抱きしめる力が強くなると、心がきゅっとする感じがして嫌だ。

そして、耳元で酷く甘く低くささやかれる言葉に、頭がふわふわとする。


「大人しく俺のものになれ・・・そうすれば、この柳蓮ニが「おーい、柳ー・・・って、」

「む、」

「なんじゃー、まーたかなたと遊んどるのかー?」

「かなたも大変だなー、柳の相手」


私の危機を救ったのは、

詐欺師仁王先輩と、甘党丸井先輩。


危機は救われても、助けてはくれないのがこの二人。

笑って、そのまま着替え始めるのが、この二人。


「だぁああああ!!!蓮ニ先輩離して下さい!私はドリンク作ってきます!!」

「あぁ、もうそんな時間か。」


今日も今日とて私の貞操は危機だし、

今日も今日とて私の心は破裂寸前だ。




おまけ

「にしても、かなたもよく嫌いにならないよなぁ〜」

「ふっ、アイツは従順だからな。」

「うっわぁ・・・柳めっちゃ悪い顔してるぜ・・・。鏡見てみろい」

「参謀だけ名前呼びなんは・・・あれは不思議じゃの」

「柳お前何かしたのか?」

「なかなか下の名前で呼んでくれないので、教室まで行って土下座しようとしたら呼ぶようになったぞ?」

「柳・・・必死すぎ・・・。」

「参謀怖いなり・・・。」
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