先輩のワタシ。

□ココアの彼
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「私のために怒ってくれたんでしょ。いいよ。いずれ言うつもりだったし、ありがとう。嶺二くん。」






よしよしとまるで小さな子どものように小さな手で自分より10センチ以上も大きい嶺二のことを撫でる。




小さな手から伝わる体温が心地いい。










「きゃー。奏ちゃん超可愛い。今日も好き。」



「はいはい。春歌心配してるかもだからそろそろ部屋戻るよ。何も言わないで部屋から出てきちゃったし。」







「りょーかい。部屋まで送ってくよ。」











僕の告白はいつも曖昧に流されてしまう。







僕もそれをわかっててきちんと伝えていない。






ただ僕が君のこと少しでも「好き」ということを知っていて欲しいだけ。










僕のただのわがままなんだ。


















今日のココアはいつもよりほろ苦い。







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