よみもの〜びくす〜
□尊敬するヒョン
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あぁ、あなたは僕の頑張る源となったひと。
「ジェファニヒョン、今日も元気ですね。」
「元気が俺のとりえでしょー?」
そう言って笑顔を浮かべるあなた。
辛いときもあるだろうに、僕たちに弱音も吐かないなんて、本当にすごいと思う。
僕なんてすぐ弱音言っちゃうからなぁ…。
「さ!練習行くぞ、ホンビナ!」
「あ、はい、ヒョン。」
今日も練習は深夜まで続いた。
みんながそろそろ宿舎に帰ろうとしているなか、ジェファニヒョンはまだ練習室に残っていた。
「ジェファニヒョン、帰らないんですか?」
少し疲れたような顔をしていたジェファニヒョン。
でも僕に話かけられるととっさに笑顔を作る。
「…あぁ、ホンビナ。俺はもう少し残って練習するよ。」
もう帰りな、というように僕に手を振り笑顔を浮かべるジェファニヒョン。
「…じゃあ僕ももうちょっと練習していこうかな。」
僕は脱ぎかけていた練習靴をもう1度履き直した。
僕はダンスの振り付けを、苦手なポイントをメインにおさらいしていた。
その間ジェファニヒョンは、ぶつぶつ言いながらダンスや歌を何度も何度も繰り返し行っていた。