novel2

□小さな恋人
1ページ/2ページ

私の恋人は小学生です。
正確には高校生だけど・・・

訳があって小学生の姿をしてます。

「ねぇ!お姉さん!可愛いよね!俺らとどっか行かない?」
「えっ・・・?」
「蘭姉ちゃん!!僕、疲れちゃった〜 」
「弟?じゃあ、お姉ちゃん貸してよ」
「お兄さん達、他あたれば?蘭姉ちゃんはこれからデートだからさ。それに僕は弟じゃないよ」
小学生?って思うほど低い声で睨みながら話すコナン君。
凄く怖いよ・・・。
「早く行かないと警察呼ぶからね♪お兄さんっ♪」
笑顔で言うけどその笑顔が凄く怖く感じるのは私だけじゃないだろうな・・・。
しかも警察って・・・・。
この人達、別に何もしてないよ?
男の人達はおどおどしながらどっか行った。

「ムカつく・・・」
家に着くと新一は、イライラしながら話す。
「何で?」
「あいつらに蘭はナンパされるし、弟扱いされるし!!」
「弟に見えるのは仕方ないでしょー?」
「蘭に可愛いとか言いやがって・・・。俺がこんな姿じゃなければこんな事もないのに・・・」
「何言ってるのよ・・・」
新一はそれでも、そばにいてくれるでしょ?
おば様達の所に行った方が安心だし、何か分かるかもしれないのに・・・。
でもそばにいてくれて、守ってくれる・・・。
いつもその、小さな体に何でもかんでも詰め込んで、たった一人で抱え込もうとする貴方・・・。
事件の事、詳しく話してはくれないけど・・・。
私も新一の事を守りたいの・・・。
「蘭?」
気が付いたら新一の事を抱き締めていた。
「何でもかんでも一人で抱え込まないでね?苦しいでしょ?」
「蘭・・・」
「何でも聞くから・・・」
「ありがとな・・・」

どんな事があっても必ず帰って来て。
新一の居場所を守って

待ってるから・・・。

私の小さな恋人さん♪

あとがき
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ