long novel

□ずっと一緒に・・・5
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さっき着たドレスとは違うドレスを着て、新一と一緒に入場する。

「司会は私、鈴木園子がやらせていただきま〜す!!」

司会は、園子に頼んだ。
園子だったら楽しく盛り上げてくれそうだし!!
新一は少し不安!って顔してたけどね・・・。

友人代表のスピーチに服部君と和葉ちゃんがやってくれた。
「あかん・・・。書いた紙忘れてしもうた」
「はぁ?何しとんの!?アホ!?平次!?」
「誰がアホや!!」
「あんたしかおらんやろ!?他に誰がおんねん!!」
「なんやと!?」
また二人の息ぴったりの喧嘩が始まった。
「なんか夫婦漫才見てるみてーだな・・・」
新一が笑いながら話すと
「工藤!誰が夫婦じゃ!!」
「工藤君!誰が夫婦や!」
息ぴったりで返ってくる。

でもその後にちゃんとスピーチが始まって、和葉ちゃんが泣き出して、私も泣いちゃって・・・。
「あんなに健気に工藤君を待ってたんやから、その分幸せになるんやで〜〜!蘭ちゃん〜〜!工藤君がなんかしたら言ってな!大阪から飛んでくるわ!!」
「ありがとう〜〜!和葉ちゃん〜〜!」
和葉ちゃんと泣きながら抱き合った。

その後には、少年探偵団が歌を歌ってくれた。
「元太君!!そこの歌詞間違ってますよっ!」
「へ?そうだったか?」
「ちょっと!二人とも!ちゃんと歌ってよ!」
「声が大きいわよ。貴方たち・・・。ヒソヒソ話がしたいならもっと小さな声で話なさい」
こんなやり取りがあったけど最後まで歌いきってくれて嬉しい。
新一、嬉しそうな顔をしてる。
コナン君の時に一緒にいたから嬉しいんだろうな・・・。きっと・・・。

「蘭〜〜!!写真撮ろう〜〜!!新一君!撮ってね♪」
「何で俺が・・・」
「うるさいわね!いいでしょ!!」
「司会だろっ!園子!」
「今は、いいじゃない!私だって写真撮りたいわよ!蘭だってそうよね?」
「う、うん・・・」
「ほら!可愛い蘭の為でしょ!」
「わーかったよ!」
やっぱり園子の方が強いんだよな・・・。昔から・・・。
「蘭お姉さん〜!!歩美達とも撮ろうよ!」
「ちょっと待てよ〜!まだ食い終わってないんだよ〜!」
「元太君・・・。どんだけ食べるんですか・・・」
「いつか博士みたいなるわよ・・・」
「いや・・・。もう博士と変わんねぇじゃねぇか・・・?」
「哀君・・・。わしも食べたい・・・」
「ダメよ。この前隠れてお弁当食べてたんでしょ?」
「何で知って・・・」
「サラダでも食べてなさい」
「悲しい・・・」
仲が良い。博士と哀ちゃんと少年探偵団。
会話を聞いてると面白い・・・。
博士は少しお気の毒だけど・・・。
「みんな?写真は、落ち着いたらでいいよ!」
「そうだな・・・」

園子と和葉ちゃん、服部君や他の人とも写真を撮ったり、話をしたりして、
お父さんを見ると警察の人達と泣きながら飲んでる・・・。

「毛利君・・・。泣くのはもうやめんか・・・」
目暮警部がなだめてくれてるみたい・・・。
すみません・・・。
「まったく!情けないわ・・・」
お母さん呆れてる。
「蘭、あんな男はほっといて大丈夫よ」
「うん」
大丈夫かな?本当に・・・。

しばらくしてお色直しに。可愛らしいピンク色のドレスを選んだ。
「可愛いわねぇ〜〜♪蘭!!」
「似合ってるわっ!蘭ちゃん!」
「ねぇ、新一。どう?このドレス・・・」
「可愛いよ・・・」
顔を赤くして口元を手で隠しながら話す新一。
やっぱり好きな人に言われると嬉しいよね!
みんなには、からかわれたけど・・・。

式も最後の方になってきた。

「有希子おば様と私で作ったビデオを流したいと思います!」
そんなの作ってくれてたんだ・・・。
「小さい頃から撮ってる新ちゃんと蘭ちゃんのビデオを園子ちゃんと一緒に編集したのよっ♪」
「園子と母さんが作ったビデオ・・・。嫌な予感しかしねぇ・・・」
「大丈夫よ!すごくいい感じに仕上がったからっ!!」
そのビデオを見ると、
本当によく出来てて、今までの事を思いだした。
小さい頃から一緒にいる新一。
大事な幼なじみだと思ってたけど、高1のニューヨークで、好きだと気付いた事。
高2のトロピカルランドで新一がいなくなった時の事。
新一がいなくなって、こんなに好きだったと気付いた事。
新一が帰って来て、全部話してくれた時の事。
色々思い出して泣いちゃった。
新一は微笑みながら私の頭を優しく撫でる。
それにまた涙が溢れてきた。
園子も一緒に泣いてくれて。
「おめでとう〜〜!ら〜〜ん!」
「ありがとう〜〜!園子!」

最後に、両親に花束を渡して、
「「お父さん、お母さん、今までありがとうございました。」」
相変わらずお父さんは、大泣き。
お母さんとお義母様も涙ぐんでる。

幸せな結婚式になって良かった・・・。

あとがき
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