long novel

□ずっと一緒に・・・4
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扉の前に立って準備をする私。
隣には結婚が決まってから弱々しくなったお父さん。
「蘭」
「何?」
「嫌になったらいつでも帰って来いよ」
「お父さん・・・」
さっきまで泣いていたお父さんが急に格好よく見えた。
「今までありがとう。お父さん。私、お父さんの娘で良かった」
普段のお父さんは、いつもお酒を飲んで、まったく仕事しなくて、推理も全然だけど、刑事をやってる時のお父さんは格好良かった。
お母さんにはいつもあんな風に言ってるけど本当はちゃんと大事に思ってるんだよね?
私は、そんなお父さんが好きだな。
「蘭・・・ら〜〜ん〜〜・・・!!」
また泣き出したお父さん。
格好いいって思ったのに・・・
台無しだよね・・・。
そう言う所がお父さんらしいけど・・・。

準備が終わって扉が開く。
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