long novel

□ずっと一緒に・・・1
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ここは、米花センタービル展望レストラン『アルセーヌ』

高2の文化祭の後に新一に連れてこられた場所。
その時と同じ席に座って新一と食事をしている。
「なぁ、蘭」
「ん?何?」
食べ終わった食器が下げられて、コーヒーを飲んでる時、いきなり新一が話掛けてきた。
「そろそろ『工藤 蘭』になってくれるか?」
へ・・・?
それって・・・
私が固まっていると新一は、ポケットからリボンがついている小さな箱を取り出して私に渡した。
「開けて見ろよ」
言われるままに開けてみると、そこにはピンクの小さな宝石がちょこんとついている可愛い指輪が入っていた。
「新一・・・これ・・・」
「俺と結婚してくれるか?」
うそ・・・
嬉しくて涙が溢れてくる。
「蘭?泣くなよ・・・」
「だってっ・・・」
「返事は・・・?」
もちろん、返事は決まってる。
「・・・はい・・・!」
新一が嬉しそうに微笑む。
私の涙は止まらない。
「泣くなよ。蘭。お前に泣かれると困るんだよ・・・」
「嬉しくて・・・」
「指輪、貸してみ」
新一は、私の左手を取り薬指に指輪をはめる。
「綺麗・・・ありがとう。新一」
笑顔で新一にお礼を言う。
その時、デザートが運ばれて来た。
「やっぱり、この席は縁起がいいんですね♪おめでとうございます!」
ウェイトレスの人に笑顔でそう言われた。
ん・・・?
この席って何かあるのかな?
新一と前に来た時と同じ席だし・・・
「ねぇ新一!」
「何?」
「この席って何かあるの?」
「へっ?」
何か新一がビクッとした気がするんだけど気のせいかな?
「前もこの席だったよ!私達」
「たまたまだろ・・・?」
何か気になるけど・・・
「デザート食わねぇなら俺が食うぞ」
「ダメ!」
その後、新一と楽しく話をした。
これからの事とか・・・
「幸せにするから」
もう幸せだよ?新一。
新一といられるだけで幸せだから・・・
だから、ずっと一緒にいてね?
新一・・・

あとがき
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