アカネイアall

□チェイニー
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ほんとにあきれちゃうっていうか、悲しい話なんだけど、私の思い人は実に残念だ。
マルス様に変身して求婚して来たり、カイン殿に変身してすきだぁあ!と叫んでみたり、アベル殿に変身して奇声を発してみたり、あげくの果てにはジェイガン様に変身して求愛して来たり。
かなりビビったけどすぐに彼の仕業だとわかった。
悲しかった。
こっちはあんたのこと好きなんだから、人に化けてでもそんな冗談やめてほしかった。

「おい、クリス!」
「おはようございますバーツ殿」
「突然だが、お前に惚れた!!」
「……」
「おい、聞いているのか」

いっそ驚かせてやろうか。
うつむいて、もじもじしてみる。

「バーツ殿…実は」
「うんうん」
「わ、わたしバーツ殿のことが――」

ちらっと目線を上げると、もうバーツ殿はいなくて、不機嫌そうなチェイニーが立っているだけだった。

「クリス…バーツが好きなの?」
「さぁ、どう思う?」
「ねぇ、好きなんだよ」
「……」

また、冗談?

「信じないかもだけど、でも本当なんだ!」
「……どんだけ私をだますんですか」
「あぁあ!もうこんなことならいたずらなんかするんじゃなかったよ!」

既に涙目のチェイニーに、私はうれしくなった。
冗談じゃなくて、照れ隠しだったんだねって。

「嘘よ、好きよチェイニー」

目を輝かせた君は、思いきり抱きついてきた。


 偽りなく


 支援会話見た時からこれしか浮かばなかった。
いったい何度変身がとけて、チェイニーが弱くて死んで、リセットしたことか…

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