アカネイアall

□マチス
1ページ/1ページ


「き、君が好きなんだ!」

とんだうそっぱちだ。
だけど彼女は、そんな風に言われたの初めてだって喜んで、ガールフレンドになってくれた。俺は身の安全を確保するため一番強いクリスにそういったのに、彼女は疑いもしない。
俺と彼女は兵種が違うから、訓練場所も違ってさぼってもばれない。
恥ずかしいことを理由に付き合ってることを内緒にすれば俺のやり方を批判する連中もいない。
戦場では守ってもらえる。
最高の待遇だと思う。

だけどそんな彼女が、いまピンチだった。
なんとか乗り切れるだろうと後ろで見ていたけれど、やがて焦燥感が俺を襲った。

俺のウソを信じて、俺のことよく知らないけど、うれしかったからって付き合ってくれたクリス。

恋人みたいなことするのは苦手だって言いながら、手を繋いでくれた時。
俺はうれしかったじゃないか。

鉄の味だったけど、精一杯ご飯を作ってくれた時感動したじゃないか!
それなのに…俺ってやつは…

「クリス!!」

武器で対抗しようにも、俺は力がないから押されちゃうだろう。
とにかく彼女を守ろうと、体でつっこんだ。激しい痛みに襲われた。
周りの音が聞こえないけど、誰かに引きずられて行くのがわかる。
そろそろまずいと思ったところで体がふわりと軽くなった。
誰かが杖を使ってくれたらしい。
そしてすごい勢いで彼女が腹に抱きついてきた。
何度も何度も、よかったと涙を流しながらいうクリスを見て、俺は彼女のことが好きなんだと、ようやく気が付いた。


 本当の気持ち


なんかどっかのキーを押したせいで一回消えたやつをもっかい書いたので当初より短くなりました。同じのに改革の辛すぎ。でもわりといい話かなーなんて。
マチス、君が「レナ…どこにいるんだ」って言いながらレナさんにつっこんできたことは一生忘れないよ。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ