アカネイアall

□ジョルジュ
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むさいアリティア軍に、やっときれい系女子が来たと思って、すっごくうれしかった。
名前も、まぁジョルジュちゃんって居てもおかしくはないし、遠目に見たら細身だったし。
ああ、バカな私をお許しくださいマルス様。
やらかしました。

「……私は男だが」
「はい、あの、おちついて装備見たらわかりました。はい。あの、はい」
「……」
「申し訳ないです本当にごめんなさい。
あなたが大陸1の名を持つ方とも知らず、のうのうと女の子同士仲良くしようなどと――」
「……」
「あの、しかしですね侮辱したわけではないのです!
あんまり美形でいらっしゃるので、ほら!私のような兵士の周りの女性と言えば、男勝りな方が多くて!
何と言いますか、そのような落ち着いた美しさというのを見るとどうにも新鮮でして、ああ、本当に言葉もございません。
射るなり焼くなり、好きになさってください……」

ジョルジュ殿は、寛大にもふっと笑っただけだった。

「いや、良い。顔については今まで色々と褒め言葉を受けてきたが、そのように言われたのは初めてで新鮮だった」
「……はぁ」
「それに、今から従軍する国の兵士を簡単に射るのは気が引けるのでな」
「ありがとうございます」

ああ、なんてお優しいお方なんだ!
私は何とか首(物理的)になることを逃れたようだ。
それにしてもジョルジュ殿は本当に細身だ。
でもよく見たら腕の筋肉など、さすが砂いぱーである。筋肉すっごい。

「あの、では改めまして、お願いしますね」「ああ、よろしく頼む」

握手を求めて手を差し出すと、予想以上の力でぐっと握られた。
手、おっきいんだな。

「どうだ、女の手とは違うだろう」
「はい…でも指も長くておきれいですね」「……まぁ、いいか」

ジョルジュ殿が少しだけ赤面する様子は、やはり綺麗だったけれど、この人は男性なのだなぁと感じてしまって、私もちょっぴり赤面した。


 男の手


あとがき
あのね、本当に初めて見たとききれい系女子来たと思って喜んでました←

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