アカネイアall

□ザガロ
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 世の中の女性はおそらく知らない。
ザガロさんはわりと几帳面で、周りが見えている人だということ。
世の中の女性は絶対に知らない、ザガロさんは格好いいということを。

「ザガロさん、私も武器整理に混ぜて」
「クリス、今日は非番じゃなかったのか」
「非番だと出かけなくちゃいけないの?」
「そうじゃない。非番なのに鎧姿だから気になっただけだ。
こんな日くらい肩の凝りをとればいいのに」
「最近いそがしかったじゃん?
なんか女の子っぽい服を持ち合わせてなかったから、鎧で隠してるの」
「年頃の娘がそんなんで大丈夫か」
「…だめかも」
「しっかたないな、今度の非番は付き合ってやるよ」

え、と横をみると、彼はなんてことなさそうに剣を並べている。
この人、たまにさらっとそういうこと言うよね。
たぶん自覚ないけど、それデートのお誘いですよ完全に。

「ザガロさんが服選んでくれるの?」
「ああ、まぁ、センスは…微妙だが」
「すごく行きたくないわ」
「はぁ!?お前…せっかく俺の非番をささげてやろうと思ったのに」
「どうせあなたも非番は暇なくせに。
彼女もいないし」
「こいつ〜〜〜」
「嘘ですよ、オレルアンジョークです」
「どんなジョークだ!」

よかった、いまの様子見る限り彼女いないのか。
これは、チャンスと見た。
世の中の女性よ、後になってザガロさんの魅力に気が付かなかったことを後悔するんだな!

「次の非番はいつ?」
「さぁ、どうだろうか。
非番がほしいと言わないからなかなかないだけで、ほしいと言えば半月くらいで次の非番は来るぞ」
「じゃあ日取り決まったら教えて。私もその日に申請するから」
「ああ、わかった」
「ふふっ、ザガロさんとの「デート」たのしみだな」

ザガロさんはむせながら、斧を取り落した。


 誰にも知られない良い男ってやつ



あとがき
つかったことはないんだけど(ホースメン難しい)ザガロさんすきなんだよね。なんかビビるくらい人気ないんだけど…なぜだろう

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