覚醒all

□バジーリオ
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「わぁ!」

「うぉぉ!」

曲がり角から飛び出して両手と声を上げると、目の前の巨体も声を上げて飛び退き、そしてすぐに大声で笑い出した。

「お前はー!おじさんの心臓を止める気か!」
「いや絶対とまんないでしょ!驚かすの何回目だとおもってんのよ」

「がはは!そういわれても驚くもんは驚くってんだ!」

「さすがリアクションおじさんね」

「りっ、りあくしょんおじさん!?」

「知らないの?バジーリオさんいちいちリアクションでかいから影でそういう噂ついてんのよ」

「初耳だなそいつは」

まぁ、フェリアの王様にそんなこと面と向かって言うヤツは居ないだろうけど。

「ところでいまから一緒にお昼いかが?」

「んん?今度は何をするんだ?タバスコなら勘弁してほしいが」

「むっ、今日は考えてないなぁ…どっきりはまたの機会にしよう(本当は塩とか準備してあるんだけど)」

「だっはは!お前は本当にこりないヤツだな」
「おもしろいし」

「ん?」

「バジーリオさんのリアクションは身分を乗り越えてマジうけます」

「そうかぁ?」

それは照れるな、なんと本当かどうかよく分からないことをいいながらバジーリオさんは笑う。

「お前のそういう気さくなところ、俺はけっこう好きだぜ?」

「そりゃ…どうも」

そして時々冗談半分、だけど少し本気っぽい顔でそう言うこと言われると私も照れてしまうのだ。


 大きく飛びのいて




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