高校生編

□地獄のマラソン大会?!
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冬到来、


なのに……


「マラソン大会とか、ないわ……」


孤立状態が続いてるんは、いつものことやけど


ますます誰とも話をせんようになった


嫌われもんやし、仕方ないんやけど


それに、入学式直後のあれはない


「……憂胡?」


おらんし、どこいったんやろ


ええわ、1人でいこ


「真海くん1人? 村中くんは?」


「……解らへん……」


「そっか、頑張ってね」


あの子、誰やっけ。まさか話しかけてくるなんて


直前まで憂胡近くにおったのに、はぐれたんかな?






「早く走れよ、次々追い越していくんだけど」


「これで最下位ならお前のせいだからな」


「ごめんなさい……」


「解ればよし、あ。そういえば、一緒にいたやつ誰?」


真海、ごめん……! 今日は一緒に走れない


「誰だって聞いてんだけど」


「……もしかして、友達? 真海くんだっけ?」


応えずにいると、足を引っかけられて転んだ


同時に背中に激痛。思いっきり踏んできた……


「っ!!」


悪ふざけと思えば誰もなんとも思わないんだろうな


「憂胡くん? 耳聞こえてるよね?」


「いつから友達やってんの?」
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