週間ライフ
□無茶苦茶な神様
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下村彼方は真っ白な空間に立っていた
でも眩しい訳では無い
ただただ真っ白な空間に立っていた
「…あれ…ゲーセンに向かってた筈なのに…」
辺りを再度見回すしかし何もない
広がるのは長ーく続く白い空間…
「どこだよここ…」
「教えて上げようか?」
咄嗟の後ろからの声で振り向く
そこには彼方よりちょっと背が高めの女性が立っていた
姿は黄緑髪の髪を横にくくっての横ポニーテールで胸は控えめのちょっと吊り目の…
「…何ボーっとしてんの?」
「え…あ…なんでもないです///」
いけね…見惚れてた…///
「そうかしら?、ならさっさと貴方に起こった事を教えるわ」
「…は、はぁ……」
女性が目の前まで歩いてくる
ゆっくりと神秘的な雰囲気を滲み出しながらゆっくり…ゆっくりと…
そして、自分の目の前まで来ると冷たく言い放った
「貴方は死んだのよ」
「ひょぇっ?」
思わず素っ頓狂な声をあげてしまった
だってそうだろう?
今こうしてこの女性と話してるのに死んでるなんて
「私が殺した、貴方に用があって」
「いやいやいやいや!、死んでないですよ!、現に今自分は」
「そう思うなら体をみてみなさい?」
言われるがままに自分の体を見る
「…おい…嘘だろ?」
自分は下村彼方は絶句した
何故なら…
”身体”が無かったのだ
体、器、肉体…
そう自分には身体が無かった
あるのは…無…いや、ボウッ…と光る小さな光だった
「じゃあまてよ…これじゃ本当に…」
「だから貴方は死んでるの…そして私は貴方に用があるから”殺した”」
「…色々聞きたい事があるけど…まずあんたは?」
「簡単な話よ、貴方にしてもらいたい事…それは…」
「いや、だからあんたは?」
「貴方にしてもらいたい事は」
あ、無視なんですね?
わかります