白と黒の世界

□第二夜
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……なんかやたらとアクマがいるな。

「エクソシスト」

「エクソシストだ」

「殺す」

「待ってて。すぐに楽にしてあげる」

拳銃を2丁構え、近づいてくるアクマを次々と殺していった。

「……誰?」

「俺はティキ・ミック。ノアだ」

ノア……。

「そう。私も殺しに来たの? ……イエーガー元帥のときみたいに」

「いんや。あんたには捕縛命令が出てる。それに、クロス・マリアンに関する情報を持ってそうだし」

クロス、だいぶ伯爵に目つけられてんな。

「あいつのことなんて知らない。それに……捕まる気もない」

何発か撃ったものの、それはすんなりと避けられた。

そう簡単にはいかないか。

「おとなしく来てくれると助かるんだけどな、ティナベル・マッカー。いや……ライーー」

……っ!

「残念ながらそれは無理。私はまだ、そちら側ではない」

「そんじゃあ無理やり……」

「無理よ」

「……っ!」

先程撃った弾が戻ってきたのと同時に、正面からも撃った。

それは彼に直撃し、その拍子にボタンがいくつか落ちた。

「……っ! それは、エクソシストの団服の!」

「ああ。ここに来る前に、俺が殺した」

こいつ……。

ドクンッ……。

……っ!

「……やはり君は相変わらずだね、ティキ」

「……っ! (この雰囲気、さっきまでと違う。まさか……)ライ?」

「ふふふ、そうだよ。久しぶりだね。せっかくの再会を楽しみたいところだけど、まだ覚醒しきれてないせいで、こうしていられるのにも限界があるんだ。今のうちに逃げなさい。また会おう、ティキ」

「ああ。ありがとな、ライ」
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