背中合わせのあなたと私
□第3話
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ブー、ブー。ブー、ブー。
んー、うるさいなあ。
「……はい」
「ちょっとロゼ! あなた無事なの!?」
「うるさい……。無事じゃなかったら出ないし。今家。人の睡眠邪魔しないで。目、覚めた」
「ちゃんと連絡しないからでしょ!?」
「面倒だった」
疲れてたし。
「はあー。あー、そうそう。シェリーのことは諦めることにしたわ」
……っ!
「……本当、クールガイには甘いな」
「うるさいわよ。それじゃあまたね」
「ん」
電話を切ってすぐ、再び私は意識を手放した。