つながる想い
□第4話
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ふうー、やっと一段落した。
皿洗いが終わり、私は誰もいない食堂で一息ついた。
「……21時か」
まだ誰か練習してるよなあ。邪魔するのも悪いし……。あっ! 宿題やろう。
食堂の隅に置きっぱなしだったパソコンと書類を持ち、部屋に戻った。
「優……いないか」
自主練か風呂だな。
荷物を片付け、鞄から参考書とルーズリーフを出した。
さて、やりますか。
まずは数学からやり始めた。
「あれ? 美優、帰ってたのか」
「あっ、おかえり」
まだ髪が少し濡れている優也が中に入ってきた。
「もうみんな出たから、そろそろお前も風呂入ってこいよ」
「……うん」
「俺、ちょっと先輩に呼ばれてっから部屋行ってくるな」
「いってらっしゃい」
優也は荷物を置いて再び部屋を出ていった。
今のうちに私も。
机の下に置いてあるスポーツバックを持って部屋を出た。