つながる想い

□第4話
1ページ/2ページ

 ふうー、やっと一段落した。

 皿洗いが終わり、私は誰もいない食堂で一息ついた。

「……21時か」

 まだ誰か練習してるよなあ。邪魔するのも悪いし……。あっ! 宿題やろう。

 食堂の隅に置きっぱなしだったパソコンと書類を持ち、部屋に戻った。

「優……いないか」

 自主練か風呂だな。

 荷物を片付け、鞄から参考書とルーズリーフを出した。

 さて、やりますか。

 まずは数学からやり始めた。

「あれ? 美優、帰ってたのか」

「あっ、おかえり」

 まだ髪が少し濡れている優也が中に入ってきた。

「もうみんな出たから、そろそろお前も風呂入ってこいよ」

「……うん」

「俺、ちょっと先輩に呼ばれてっから部屋行ってくるな」

「いってらっしゃい」

 優也は荷物を置いて再び部屋を出ていった。

 今のうちに私も。

 机の下に置いてあるスポーツバックを持って部屋を出た。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ