色鮮やかな時空
□烏丸と月
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ユキは、ボールの音が響く体育館に行く。
「あ、ユキちゃん」
「旭ちゃん。昼間あれほどしたのにまだやるなんてキャプテンらしいね〜」
旭「ああ。一緒にやってるリベロもすごいな。確か幼なじみだっけ?」
「やっくん?あたしは引越しさえなければやっくんと同じ学校行ってたよー」
夜「おい!こんなものか!」
大「まだまだァ」
夜久と大地の叫び声が響く夏の夜。
夜久と烏丸マネージャーユキは幼なじみでユキは高校入学とともに烏丸に来た。
ユキは夜久から音駒のことは聞いているので知らないことは少ない。
「あ!ユキさんだぁ 」
「やぁ、リエーフ君」
リ「夜久さんって昔からあの身長なんすか〜?」
言い終わるのと同時にドガッと音がして当たったリエーフは倒れ、そのボールはユキの手の中に。
夜「おい!こらぁ、そこ!」
大「よぉ、お疲れ様」
大地にタオルを渡すユキ。
夜「ちょうどいい、リエーフ。コイツのレシーブ見ろ。 ユキ悪いんだがいいか? 」
「いいよー。ボールちょーだいね」
ユキは上にきていたパーカーを脱ぎコートに入る。
リ「バレーできるんだぁ」
夜「ああ、すっげー上手いくせにマネージャーしかしないんだぜ」
ボールはクルクル回りながら上がる。
大「出た!回転がかかるレシーブ」
真っ直ぐにうつが変な回転がかかり左ギリギリに入る。
夜「あれってギリギリのところで方向変わって、あんな風にボールいくから分からないんだぜ?」
リ「すっげー!」
ユキ「ありがとー」
ユキはリエーフと笑顔で話す。
それを見ていた大地はタオルを持ち替えて二人に近づく。
大「ユキ、明日のことで相談あるんだがいいか?」
ユキ「うんー、じゃあリエーフ君。やっくん厳しいと思うけどファイトだよー」