K〜original story〜
□潜入
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『とりあえずはこの国の心臓に潜り込みますか。』
葵は1つ伸びをして、颯爽と走っていった。
~内閣情報調査室~
誰もいないしんと静まり返った夜の部屋。葵は堂々と歩いてハッキングに取り掛かる。本来ならば侵入することすら不可能なこの場所。葵の不知火ならば可能にしてしまうのである。
「要るとこだけチャチャッともらっていきますか。」
手際よくハッキングを終わらせた葵 の表情は曇っていた。これから起こるすべての可能性を見極めた上で。はやく、はやく、これを知らせなければと人体には出せぬスピードで吠舞羅へと戻って行った。
他のものの影は目に入ってこず、もちろんその場にいたヤツにも気が付かなかった。
ー 吠舞羅ー