K〜original story〜

□日常
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さぁぁぁ

雨の降る街中を、ゆっくりと歩く長髪の綺麗な女がいた。彼女こそ、吠舞羅の影。いや、

ー切り札ー





BARhomura
そう看板が垂れ下がる、賑やかなBARがあった。

『ふっ。なつかしぃなぁ』

少し意気込んで葵 はBARの中へ入っていった。

カラン

と少し古びただが心地いいような鈴のねがした。

草「いらっしゃいま...」
十「あれぇ?」
『ただいまー!』
全「おぉぉぉぉ!」

吠舞羅のメンバー全員が歓喜した瞬間だった。

八「葵 姉さん!!おかえりなさい!」
『おう!ただいま!ちっとは背ぇ伸びたか?』

ハハハと皆が笑うなか一人、カウンターの中で小刻みにフルフルと震えている男がいた。その男へ向けて少し微笑むと、そちらへ向かって歩き出しその男を抱きしめた。

『遅くなってごめんな。出雲…』(ギュウ
草「っ....葵 おかえり!」

微笑ましいその光景に照れながらも、吠舞羅のメンバーは笑うのだった。

鎌「いやー、この光景も懐かしいっすねぇ〜( ´ ▽ ` )」
十「確かにね♪あ、でもまだあれやってないんじゃない?」
鎌「そ〜いえばそーっすね」
草「お前らもーちょい静かに噂できへんのか!」
『確かにしてなかった!じゃ、出雲、ん。』
草「はぁ、お前てユーやっちゃ....まぁええわ」

チュッ

と静まり返ったBARに微かなリップ音だけが響いた。十束はアンナの耳を塞ぎ、鎌本はアンナの目を塞いでいた。
それ以外の者はヒューヒューと茶化していたが、八田だけは顔を真っ赤にして二人を見つめていた。

草「八田ちゃん....いい加減そのこっち凝視しながら固まるのやめてくれへん?いくらなんでも照れるで。」
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