★婆娑羅の館

□第一不審者発見
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☆鉄球男(仮)

とりあえず鉄球男(仮)を中に入れないと風邪ひくな……。確か昔って風邪ですら命の危機だったような気がする。

「まずいか……。よし!!」

勢いよく鎖鬼は頬をたたく。

鉄球男のそばにより、背負う。

こう見えて鎖鬼は全国柔道高校生の部でのチャンピョンだったりする。

「よいっしょ!……重っ鉄球邪魔だな。」

このまま入ってもフローリングが傷つくしな……


バキッ


鉄球に触れようとしただけなんだけど、、

力技とかの問題じゃなくなんか、、こう勝手に手かせが外れた?というか……

まぁいいか、さっさと入らないと俺まで風邪を引く。

とりあえずはリビングとして使っている洋室の向かえにある和室に寝かす。

もちろん汚い服とかは玄関でもろとも剥いできれいにした後にはいった。

汚れるから。

ちゃんと冷静に考えられた俺は我ながらすごいと思う。



ふぅ、終わった……

運び入れて、体を拭いて風呂はいって、

そうだ俺腹減ってたんだ。

再び時計を見ると3時を回っている。

「今食べても朝飯あるしなぁ。ま、いっか」

冷蔵庫からビールと常備してあるスナックを出してソファに落ち着く。

正直、こんなめんどくさいことなんか飲まなきゃやってられない。



はぁ、ビール飲んだら眠たくなっちゃったよ……

まぁいっか、脱ぎっぱなしのスーツはクリーニングに出して、明日の仕事は、帰り際に



『そういえば鎖鬼さん、明日から一週間お休みだそうですよ。』

『はぁ……。何でです?』

『あなたは休みをとりませんからねぇ。有給がたまっているので休め、と社長がおっしゃってましたよ。』

『……また思いつきですか。はい、ありがたく休ませてもらいます。』

織田社長は一回言ったことはよほどのことがない限り撤回しない。



こんなことを思い出しているうちにうとうとと視界がぼやけていく。


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