Book01
□恋かどうかは分かりません、でも
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季節は白い綿雪が舞うときで。
今年も相方とプレゼント交換の時期が近づく。
「しんたくんに、何あげようかな…………」
やっぱりマフラーかなぁ?と呟く口からは白い息が漏れる。
ふと、小綺麗な雑貨屋に目をやると小さいハンドタオルに惹かれた。
「あ、可愛い〜…………」
そのハンドタオルに手をやり直ぐにレジに向かった。
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「しんたくん!」
「?。たくや、どうした?」
「あ、これ…………」
小さめのラッピングをしんたくんに渡す。
「ありがとう、な///」
はにかむように笑うしんたくんが、可愛くて、こっちが照れる。
「うん………///」
「じゃあ、俺からも」
しんたくんからも、似たようなラッピングの物を貰った。
「あ、開けていい!?」
「もちろん♪」
破けないように優しく開くと、全く同じ、あのハンドタオルが入っていた。
「え、え!?」
「ん?たくや?気に入らないかな?」
「〜〜〜〜っ………///」
なんだろう、以心伝心?
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恋かどうかは分かりません、でも
やっぱりこの感情は、好きであってますよね?