つまみ食いは重罪です
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いつも通りの収録終わり。飯に行く前にコーヒーでも飲もうとワンフロア階段で上がる、となまえと後輩のイケメン声優。
おもわず、身を隠してしまう。
隠れる必要ないか。と言い聞かせお疲れーとか声かけながらでようとすると
「俺、なまえさんのこと、好きなんです。」
「うん」
「付き合ってもらえませんか?」
こ く は く ! ?
スタジオだぜ?公共の場!人もたくさんいる!!誰が通るかわからない階段で告白!?!?
たしかに、後輩、ここではAとしよう。
Aはなまえに懐いてて、日頃からいろんな人なまえのことが好きだ好きだと言っていた。
「ありがとう。でも、ごめんね」
断ってるなまえの声が聞こえる。
「やっぱりあの人ですか?」
「え?」
「俺なんとなくは気づいてました。」
なまえさんに好きな人がいるって。
なまえに好きな人ぉぉぉぉぉ!?!?!?
聞いたことないそんな話!!!!
というか、
「そんな話をしたことがない…?」
お気に入りの後輩で、俺に懐いてて、3日に1回はご飯に行ってて、趣味も一緒で、
でも、Aは俺の知らないことを知ってて、俺にはない勇気を持ってて、若くてかっこ良くて
俺が告白したら、あいつはどうするんだろう。
好きな人がいるから、と断られるのか、それとも?
君の心に触れさせて
俺のこと、好きならいいのに。