短編は

□◎
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今日は彼女の卒業式
そう、高校の。

34歳と18歳では16こも年が違う
世間一般からみたらロリコンと言われるかもしれないが、今時の18歳はもっと大人に見える。
だから、見た目だけで言えば怪しくは見えない。そう思っている。

そんな彼女も今日でセーラー服と高校という青春とおさらば
心機一転やりたいことに直結する専門学校に通うらしい

高校生だからと許されていたことは、卒業と同時になくなり、自由とともに責任がのしかかってくる。

そんな責任を少しでも軽くできたら。


今日、卒業式には俺は流石にいけない。ただ、最後のセーラー服を見せにうちに来てくれるらしい。卒業の証と一緒に。

なら、タイミングは今しかない。
一緒に責任を背負うという決意と予約。

専門学校で彼女の人付き合いはさらに広がる。もちろん視野も。その中に俺も零れず入るため、指輪と誓いで彼女を繋ぎとめたい。


「悠一!きったよー!!」

いつもと変わらないハイテンション。でも今日は泣きはらした目と、卒業証書。

「妙子、おめでとう」
「悠一、優しい、」

驚いた様子もいっしゅん、からかう様子で近づいてくる。


「妙子、卒業祝いと、予約、いつになるかわかんないけど、結婚しような」


口も目も思いっきり開いて驚き顔。
それはぐちゃーってなって涙と嗚咽を混じらせながら抱きついてくる
汚れてもいいや。パジャマだし、妙子が洗ってくれるし

「悠一、だいすき」
「だと思った。」
「今のはあいしてるって言うタイミングだよ」
「はいはい。」


"あいしてる"は結婚の時に。

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