TOWマイソロ2&3
□からあげ弁当にはご注意を
2ページ/4ページ
「ま、待てよ!!!!」
「ロイド?」
甲板に出るとそこにはロイドがいた。
「あ、シオ!」
「何してるんだ、お前…」
シオがロイドに近付く。
すると、物陰から気配がし、シオが剣を構えると、途端に火花が散った。
「っ!!!!」
見れば、そこにはエミルがいた。
十字に交えた剣の間からはいつもの緑の目とは違う、赤色の目が覗いていた。
「どけよ、シオ!」
「お前は…確か、ラタトスク!」
剣を弾き、シオはエミルことラタトスクと距離を取った。
「どけって言ってんだよ!俺はそいつを…!」
ギロリとラタトスクがロイドを睨みつける。
「何があった」
シオは後ろにいるロイドに聞いた。
「いや、俺がエミルの弁当食べちゃってさ…」
「弁当?それってあの、からあげ弁当か」
からあげっという言葉にラタトスクがわなわなと肩を揺らした。
ラタトスクはからあげが大好きなのだ。
「何かと思えば、弁当か…」
「あ"?文句あんのか?」
シオは剣を仕舞うと、ラタトスクを見た。
「からあげなら、あたしが作ってやる。だから、剣を仕舞え」