TOWマイソロ2&3

□からあげ弁当にはご注意を
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「ま、待てよ!!!!」

「ロイド?」

甲板に出るとそこにはロイドがいた。

「あ、シオ!」

「何してるんだ、お前…」

シオがロイドに近付く。
すると、物陰から気配がし、シオが剣を構えると、途端に火花が散った。

「っ!!!!」

見れば、そこにはエミルがいた。
十字に交えた剣の間からはいつもの緑の目とは違う、赤色の目が覗いていた。

「どけよ、シオ!」

「お前は…確か、ラタトスク!」

剣を弾き、シオはエミルことラタトスクと距離を取った。

「どけって言ってんだよ!俺はそいつを…!」

ギロリとラタトスクがロイドを睨みつける。

「何があった」

シオは後ろにいるロイドに聞いた。

「いや、俺がエミルの弁当食べちゃってさ…」

「弁当?それってあの、からあげ弁当か」

からあげっという言葉にラタトスクがわなわなと肩を揺らした。
ラタトスクはからあげが大好きなのだ。

「何かと思えば、弁当か…」

「あ"?文句あんのか?」

シオは剣を仕舞うと、ラタトスクを見た。

「からあげなら、あたしが作ってやる。だから、剣を仕舞え」
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