TOWマイソロ2&3

□勉強会2
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「ほらほら、次の問題は?」

余裕の表情のリタに舌打ちをするルーク。
その間にはノートとペンを持ち、膝を抱えて、床に座っているシオがいる。
ここはバンエルティア号の研究室。
リタに用事があり、研究室にやって来たシオはルークとリタが問題の出し合いっこをしているのを目撃した。
無知なため、聞く言葉の1つ1つに興味が湧いたシオは2人のやり取りをノートにメモしているのだ。

―ルークも意外に頭いいのか。

「…ん?」

ノートを書き終え、シオが顔を上げると2人と目が合った。

「何やってんの?あんた」

「2人のやり取り、メモってんの」

「メモ?」

「あたしには分からない言葉ばっかりだから」

シオが言うと、リタはシオの腕の中のノートを取った。

「お前、こんなんも分かんねぇのかよ」

ルークがノートを覗き込みながら、言った。

「仕方ないじゃない。シオはディセンダーなんだから」

「はい」っとリタがシオにノートを返す。

「興味あるなら、教えてあげてもいいわよ」

「ぜひ頼む!」

キラキラと目を輝かせ、リタの手を掴むシオ。
いつもクールなシオの変わりようにリタは驚き、頬を赤くする。

「あ…ありがたく思いなさいよ!このあたしが教えてあげるんだから」

―相変わらずのツンデレだな。

「待てよ」

「な、何…」

「そんなに言うなら、お前が教えなくていいぜ。俺がこいつに教えてやるから」

ルークの急な申し出にリタは「はぁ?」っと間の抜けた声を上げた。

「あんたじゃ役不足よ」

「なんだとっ!」

険悪なムードになる2人。
バチバチと火花を散らし、にらみ合っている。

―さて、どうしたものか…。
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