TOWマイソロ2&3
□花嫁のブーケ
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コンフェイト大森林の奥。
普段は魔物しかいない、その場所に人々は集っていた。
「結婚おめでとう!!」
スーツ姿の人々は白いスーツと白いドレスに身を包んだ2人を祝福する。
今回の依頼でこの大森林結婚式に参加する事になった、シオとロニも2人を祝福する。
「ロニ、これが結婚式っていうのか?」
「あぁ。シオも好きなやつが出来たら、結婚式、やるんだぜ?」
「好きなやつ」っという言葉にシオはロニを見て、言う。
「ロニはナナリーとだな。結婚式、やる時は呼んでほしいな」
「ぶっ…!!」
ロニが飲んでいたジュースを吹き出す。
「な、なんでそうなんだよっ!!!!」
「ロニがナナリー、好きだから」
キッパリとシオが言った。
「誰が好きになるかよ、あんな女!!!」
「…ナナリーに失礼じゃない?」
黒いオーラを纏い、いつもよりもはるかに低いシオの声にロニは素早く、「すいませんでした」っと謝った。
「つか、シオはいないのか?好きなやつ」
「いない。好きって感情もよく分かんないし」
シオの返答にロニは「そっか」と短く返した。
「まぁ、いつか分かるさ!」
ロニはシオの背中を優しく叩いた。